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『建具』という言葉をご存知でしょうか?
これは『た・て・ぐ』と読みます。建具と一口に言っても若い方達にはピンと来ないのかもしれません。なにせ英語
にも「建具」に相当する語はないので当然だと思います。僕も小学生の頃、親の職業を聞かれ、どのような職業か
説明するのに困ったものです。
建具にはおそらく、普段はその存在をあまり意識することなく、関わっていらっしゃると思います。
お客さまを最初にお迎えする玄関ドア、部屋を明るくしながら雨風を防いでくれる窓、トイレドア、バスルームドア、
部屋を仕切るドア、和室になくてはならぬ障子、襖など、建物の内部を仕切るために設けた開閉できる設備、それ
が建具なのです。
最近は金属やプラスチック製の建具もあり、現在ではほとんどの住宅が工場で生産されたメーカー品が使われて
います。
しかし、機能性に優れ、日本の気候風土に最も適しているのは木製の建具だと思います。
なぜなら、木は製材・加工されても『生きている』からです。 お部屋の湿度が高いときは空気中の水分を保有し、
乾燥してくると自らの水分を放出します。この「木の呼吸」によって、室内は極端な乾燥や湿気から守られ、安定し
た湿度を保とうとしてくれるのです。
分を放出して室内の湿度を調整し、住む人の健康と住宅を守ってくれています。
また、室内用のドアや引き戸、障子なんかは基本的に毎日使うものですので、「立て付け」が大切です。現場でき
ちんと採寸し、取り付けにも時間をかけて削り合わせ、調整しながら取り付けますので、工場で大量に作られた既
製品の戸をハメたものとでは全く違います。
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