工房紹介

弊社では塗装はオスモカラーとリボス社の自然健康塗料を使ったオイルフィニッシュウレタン塗装にて行っております。
下にそれぞれの塗装方法の特徴を記載しましたのでご選択下さい。

着色のベースになるのはアルコール系の染料と顔料を混ぜ合わせたものです。配合は木により変えています。カシューや柿渋、日本画に使う岩絵具も場合によっては使っています。

また、中間着色として、ウレタン、ラッカーの場合には中塗りの段階で、ものすごく細かい顔料を少量塗料に加え、素地着色したものにさらに塗膜着色することによって、深みを与えます。
オイルフィニッシュの場合には、オイルにカシューを加えることにより、より深い色にしていきます。


オイルフィニッシュ

オイルフィニッシュは、無垢材の高級家具の仕上げに使用され植物油を主成分とした浸透性の塗装方法です。一般の塗装と違い表面に塗膜を作らないので、木の命である木目の美しさやしっとりとした質感がそのまま表現されます。

オイルフィニッシュは塗装膜が呼吸していますので木の吸湿機能が失われず、部屋の結露などが起きにくくなります。木が人間の健康を守ってくれるのです。木にとって良い環境とは人間にとっても優しい環境なのです。

その反面保護膜としての塗膜がないため、当初はキズやヨゴレの付きやすさがありますがその分補修も容易といった特徴を持ちます。

オスモカラー

なぜ、シックハウス症候群が増えているのか

新築住宅に引っ越すとともに頭痛がする、だるいなどの症状が出た、そんなシックハウス症候群の増加が問題になっています。

その大きな原因となっているのが内装材の接着剤や塗料などに含まれる有害化学物質です。気密性の高いコンクリートの住まいは、風通しが悪いため汚染された空気が留まりやすく、またカビなども発生しやすいためシックハウスの症状が出やすいと言えます。

オスモカラーは無公害、自然の植物油をベースにした環境にやさしい塗料です。

オスモカラーは、ドイツ最大の木製品メーカー"オスターマン&シャイベ社"が木材・木工の専門家の立場で開発した無公害塗料です。

発売以来、自然の植物油をベースにした安全性の高い塗料として、およそ30年にわたり支持され続けています。

ドイツ・リボス社の自然健康塗料

室内空気汚染は、農薬や化学物質によって戸外空気汚染より悪いことが知られつつあります。
「タバコの煙」「化学塗料」「木材仕上げ剤」「接着剤(合板家具・合板パネル)」「農薬(畳)」「塩ビ壁紙用接着剤」等から排出 されるホルムアルデヒド・重金属類が、急速に増加している「アレルギー」・「アトピー」・「花粉症」・「頭痛」・「吐き気」・「体調不良」等 の原因である事が結構、多いようです。このようなことから 「天然植物油」「天然蜂蜜」などをベースにした自然塗料が注目されています。大切な財産を守るとともに、ご家族の健康も守ることが大事と考えております。

◆リボス社とは

リボス社は世界で最も早く自然塗料を送り出したドイツ最大手の「自然塗料メーカー」です。リボス自然健康塗料は建築・建材・家具などあらゆる住環境に使え、人の健康に役立つ塗料として注目されています。その特徴は「健康=人体への安全」に重点を置いた、自然かつ健康的な素材で開発された高品質の塗料であることです。現代の最先端テクノロジーと古代からの知恵を組み合わせ、全ての材料をバイオケミカル的に吟味しています。全リボス製品はエコテストマガジンでも高く評価され、常にトップランキングに位置付けられています。

◆自然・健康塗料

ペンキ・塗料類は、現在でも有毒有害な石油化学原料を使用したものが殆どで、トルエン・キシレン・ホルマリン(シンナー成分)、ウレタン等と枚挙にいとまがないほどです。リボスは自然に調和し、人間を大切に育てるシュタイナー哲学(日本では「人智学」と訳)から出発し、エコロジー先駆けの国ドイツでも全く関心をもたれてない時期から、リボス自然塗料を製造販売してきました。
その後、地球環境問題・エコロジー・バウビロギーが、世界的な重大関心事となるにつれ、リボス社は「自然なものでも健康障害を起こすものは、除くべきだ」と考え、「自然塗料」から「自然・健康塗料」へと進化・向上させました。

「リボス社の自然健康塗料」は、人と環境に「健康と良い生態系」をもたらす新しい時代のエコロジーアイテムです。

オイル着色塗装においては、希望の色合いが出せなかったり、濃色にするのが難しかったりします。木の素地を着色し、その上からオイル やウレタンオイルのクリアを塗装しております。ただ お勧めはやはり無垢の木を最も感じられるクリアーです。茶系の色をご希望でしたら、是非 使用木材にウォールナットをご選択されてみてください。


ウレタンオイル

天然植物オイルとウレタン硬化剤を使ったオイルがウレタンオイルです。木材に深く浸透し木質感をそのまま生かすための塗料で今までの、乾性油(酸化重合)タイプのオイルには無いさまざまな特徴があります。

  1. ウレタンの硬化剤を使用することにより、耐水性、耐熱性が向上し湯飲み等の環染みがつきにくい
  2. 乾燥後はオイル臭が全くありません
  3. 塗料自体の黄変はほとんどありません。
  4. しっとり感は、従来のオイルと全く同じです。
  5. F☆☆☆☆ 取得品です

ウレタン塗装

艶があるものからないものまであり、光沢が続きます。家具の塗装として一番よく採用されていると思います。塗面は硬く、傷つきにくく、お手入れも楽です。水拭き出来るダイニングテーブルなどはウレタン塗装です。

ただし、万が一大きな衝撃等を受けた場合には、傷がつき、さらにその部分が白くウレタンが割れたようになる場合があります。この場合塗装をし直ししないと修正できません。ですから、傷が付いた場合お客様自身で補修するということは難しいです。

ウレタン塗装はどのような色での塗装にも対応しております。艶あり、艶消しも選択いただけますのでどのような色がご希望なのかをできるだけ詳しく書いていただけるとご希望の色により近いものとなると思います。

アンティーク加工・エイジング加工


ラッカー塗装

ウレタン程強くないので、あまりダイニングテーブルのようなハードに使われる家具には向きませんが、ウレタン塗装やオイルフィニッシュより美しく仕上がります。
アンティーク家具や楽器のほとんどがラッカー塗装であることからもわかっていただけると思います。特に白系の家具にはオイルだと少し黄色っぽくなってしまいますし、ウレタンだと少し木自体が持つ良さを損なわれることがあるため、このラッカーがお勧めとなります。塗料自体の価格はウレタンよりも安価なのですが、回数をウレタンよりも重ねなければなりません。


無塗装の家具

建築基準法(品確法:住宅に品質確保の促進等に関する法律)には家具(新築時の造り付けを除く)に関して何の定めもしていません。それに家具にはホルムアルデヒド濃度の規制がありませんのでほとんど野放しの状態です。私たちのような小さな工房では素材や塗装資材に気を配ることができますが、大手のメーカーは規制がかかるまでは安易な製造をやめる気配はありません。

最近このように健康・エコロジー・シックハウス・ホルムアルデヒドというキーワードが注目され、木というものが見直されてきています。僕も木材は人の心と体によい影響しか与えない最良の素材だと思います。しかし、木の家具ならもうこれは健康だとか、エコロジーだとかいうのは少し違います。木の家具を買われるときにまず注意していただきたいのが、その家具の素材です。最近の印刷技術はとても進んでおり、例えばネットで家具を見ていても僕でもそれがプリントなのか、突板なのか無垢なのか、なかなか見抜けません。

次に塗装です。確かにデザイン的なことであったり、汚れないようにという使うほうの側からの言い分では塗装の意義もわかります。
現うちでもウレタン塗装も取り扱っています。理由は簡単で、仕上がりが綺麗で、メンテナンスも楽だからです。しかし、無垢材についてのページでも説明していますように木は呼吸します。ウレタンなどの塗装はどうしてもその呼吸を妨げてしまうのです(オイル・柿渋・ワックスでしたら少しは妨げますが呼吸をし続けます)。ウレタンなどの科学塗料での塗装はせず、無垢の木のまま、もしくはオイルや柿渋などの自然塗料を使ってやるというのがやはり一番だと思います。

しかし、無塗装の状態、白木の状態というのは当然汚れやすいし、使い込むといろいろな傷ができます。また無塗装の場合、白木は古いお寺のように時間が経つにしたがって灰色にくすんだ感じになってきます。確かに白木というのは綺麗で、清々しさがあり、白木の状態を保ちたいという気持ちはよくわかります。しかし、時間をかけたときの違う味わいもあります。使っているうちにできる傷や汚れも、永く使っているとそれも愛着が増す原因のひとつひとつになっていくはずです。人間だって傷ついたり、汚れたり?して味のある人間になっていくのと同じです(僕の今までの人生への言い訳かもしれませんが・・・)。以上が僕が無塗装をお勧めしている理由です。

また、無塗装の良さはわかるけど、生地のままというのはちょっと・・・、という方には天然素材100%の安心して使える木の仕上げ用の蜜蝋クリーム・ワックスを5000円でお付けします。定期的にワックスを塗布してやって大事に使っていただければ、孫の代までお使いいただけると思います。ご注文ページのご要望の欄にその旨をお書きください。

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